2023年11月8日発行の週刊文春にまたも宝塚歌劇団関係の記事が掲載されました。
今回は10月の上旬に宝塚歌劇団の木場健之理事長あてに手紙を送ったAさんが、受けたパワハラや超ブラック労働に関する記事となっています。
記事が本当ならAさんが受けた扱いは相当にひどいものですが、中でも演出家の上田久美子氏から受けたというパワハラは目を覆いたいようなものとなっています。
上田久美子氏とはどのような方なのでしょうか。調べてみました。
- 上田久美子の年齢や身長は?
- 上田久美子の宝塚の経歴
- 上田久美子の退団した理由は?
- 上田久美子は宝塚でどのような評判だった?
- 上田久美子と宝塚パワハラ問題の関係は?
- 上田久美子作品の評価は?
上田久美子の年齢や身長は?
- 生年月日:1979年4月12日(44歳)
- 出身地:奈良県天理市
- 身長:不明
- 最終学歴:2004年京都大学文学部フランス文学専修卒業
- 宝塚歌劇団入団:2006年
上田久美子さんの身長は公開されていません。
ただ、宝塚宙組公演「FLYING SAPA」の制作発表会の写真をみつけることができました。
右隣の真風涼帆さんと比べて、15㎝は違わないように思えます。真風さんの身長が175㎝ですので、上田さんの身長は160㎝前後ではないでしょうか。
上田久美子の宝塚の経歴
上田久美子氏は2006年に演出助手として宝塚に入団しました。
- 入団:2006年
- 初演出:2013年「月雲の皇子」(バウホール公演)
- 大劇場初演出:2015年「星逢一夜」(第23回読売演劇大賞 優秀演出家賞受賞)
- 退団:2022年3月
初めて演出を手掛けたのは入団7年めの2013年のバウホール公演。
この初演出作品は好評で、天王洲銀河劇場で東上再演を果たしています。
2015年からは大劇場での演出も手掛けるようになり、大劇場初演出作品である「星逢一夜」で、第23回読売演劇大賞の優秀演出家賞を獲得しました。
2022年3月の退団はファンにとっては突然だったようで、SNS上にも多くの惜しむ声が見られます
さらに、上田久美子氏の初演出作品で初主演を果たした玉城りょうさんが、同じ上田氏の宝塚最後の作品で退団したことから、「盛大な添い遂げ退団」との声も聞かれました。
添い遂げ退団:宝塚で対になっているトップスターとトップ娘役が同時に退団する事
上田久美子の退団した理由は?
このように突然で、ファンを嘆かせた上田氏の退団ですが、ささやかれている「理由」はさまざまです。
- 結婚
- フランス留学
- 宝塚歌劇団での活動に限界を感じていた。
- パワハラのために稽古場を出禁になった
そもそも宝塚歌劇団は上田氏の退団を公式に公表しなかったようで、退団の事実は2022年の4月7日の産経ニュースの記事で確認されるまでは、ファンの間でささやかれるにとどまっていたようです。
上田久美子が退団した理由は結婚?
結論からいいますと、デマの可能性が高いです。
上田氏が結婚しているかどうかは確認できませんでしたが、どうやら同姓同名の「子育ての専門家」である「上田久美子」さんがおられるようで、その方の情報とどこかで混ざってしまったようです。
珍しい名前じゃないもんね。
上田久美子が退団した理由はフランス留学?
留学自体は本当のようで、文化庁の「令和4年度新進芸術家海外研修制度」の演劇部門に「上田久美子」の名前を見つけることができました。
留学期間は1年で、留学先はフランスのパリとなっています。
ただ、この留学が「退団理由」なのかどうかはわかりません
この理由なら休職でもいけそう
上田久美子が退団したのは宝塚歌劇団での活動に限界を感じていたから
上田氏は2022年4月24日に掲載された読売新聞のインタビューで、退団に際しての自らの思いを語っています。
- 「これ」という大きな退団の理由はない
- 宝塚には伝統芸能的な価値を感じている
- 作品作りではマーケティングを意識していた
- 最初は視野狭窄な感じで必死だったが余裕ができた数年前から疑問を感じるようになった。
- 海外などからの視点も入れて表現してみたいが、それは「宝塚的」ではない
- 学びなおしのためフランスへ留学する
- 宝塚を見限ったわけではない
- 大きな劇場も好きだが、自分は割と小さな小屋で短期間上演するような作品が好き
- 歌劇団からは引き留められたが、穏便に退団した
- スターとしてのタカラジェンヌへの思い入れはない
- 意外と制限なくやらせてもらった
このインタビューの内容を見る限りでは、上田氏は自らの新しい活動のために宝塚を退団すると読み取れそうです
上田久美子が退団したのはパワハラのために稽古場を出禁になったから
こちらは最初の週刊文春の内容にある、上田氏は「息をするように暴言を吐く」癖があったとされる問題と関係します。
記事の中心になっている演出助手のAさんは、「2轍で朝8時に退勤」し、「労基対策のために廊下の非常灯で作業をする」というようなブラックな勤務状態の中、上田氏の厳しすぎる毒舌もあってうつ病を発症し3か月間の休職を余儀なくされたのだと言います。
その休職明けのAさんに上田氏は「どの面下げて戻ってきたの。向いてないからやめた方がいいんじゃない。」という心無い言葉を浴びせたのだとか。
Aさんによればこの復職を果たした18年の春ごろには、すでにタカラジェンヌの中からも「上田先生とは仕事をしたくない」との声が上がっていたそうです。
結局Aさんは2018年の12月に退職しますが、翌19年1月の星組公演の折には、上田氏は生徒以外立ち入り禁止の楽屋に連日押しかけてまでトップスター紅ゆずるさんにダメ出しを続けました。
事態を重く見た劇団は、次の東京公演から上田氏を稽古場出禁としたと言います。
この「稽古場出禁」がこの時だけだったのか、それからずっとだったのか判然としませんが、もしもずっと稽古場に入れないのだとすると、演出家としては致命的な事態だと言えるのではないでしょうか
稽古に立ち会わずに演出するのは無理だよね
上田久美子は宝塚でどのような評判だった?
週刊文集の記事によれば、上田氏の宝塚での評判は悪かったと言えそうです。
- スタッフに息をするように暴言を吐く
- 劇団員から陰で「サイコパス」と囁かれていた
- LINEで大量の指示を出し、
上田久美子と宝塚パワハラ問題の関係は?
上田氏の問題は、有愛きいさんの問題の時にも指摘されていた宝塚歌劇団内のパワハラ体質の一部とは言えそうです。
ただ、この問題の根本が上田氏にあるようには思えません。
不適切な連絡や指示、それにタカラジェンヌやスタッフへの暴言や行き過ぎた指導が本当にあったのなら、それは間違いなく上田氏の問題と言えるでしょうが、本来なら劇団が間に入って調整できることなのではないかとも感じます。
有愛さんの問題でもそうですが、劇団が隠ぺいにばかり腐心して、劇団内部の問題を長年放置していたことが、問題の根本にあるのではないでしょうか。
そもそもは上田氏もAさんとおなじ演出助手から始めたわけで、同じようなブラック労働を乗り越えてきた可能性も高いのではと思われます
その「乗り越えた」という経験が後進への「傲慢さ」となっているのなら、どれはあまりに悲しいことではないでしょうか。
限られた狭い人間関係の中での力関係の固定化と、個人攻撃への暴走。
なぜ劇団が適切に、それらを調整しようと考えないのかという事に、なによりも憤りを感じます。
それが「劇団」のお仕事だよね‼
上田久美子作品の評価は?
上田久美子氏の演出作品は、どれもとても高い評価を得ています。
SNSでも上田氏の作品を絶賛する声が多くみられました。
上田氏の作品は、多くがそれぞれに評価を受けている印象です。
宝塚のファンというよりは、上田久美子のファンとして退団後の舞台を楽しみにしている方も多く見受けます。
素晴らしい舞台を生み出す演出家が、広い世界でもっと自由に作品を手掛けられることを、そして適切なフォローを受け、ご自身も他人に痛みに配慮できるようになって下さることを、願ってやみません。
これからも素敵な舞台が生まれますように
まとめ
- 上田久美子は2022年3月まで宝塚歌劇団の演出をつとめていた
- 上田久美子には「暴言癖がある」という噂がある
- 上田久美子演出作品はどれも評価が高い
- 宝塚歌劇団は劇団内部の問題に対処すべき
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