【22億円詐欺】生保レディ正下文子(本名)の現在と犯行手口を徹底解説!

【22億円詐欺】生保レディ正下文子(本名)の現在と犯行手口を徹底解説!

巨額の詐欺を働いた元生保レディ正下文子

生保レディの頂点に君臨し『女帝』とまで呼ばれた女の犯行手口と、現在の姿を調査しました。

この記事で分かること
  • 22億円詐欺の概要
  • 生保レディ正下文子とは何者か?
  • 顔写真、当時住んでいた自宅について
  • 宗教に傾倒していた可能性はあるのか
  • 巨額詐欺を働いた犯行手口を調査
  • 顧客を信じさせた【上席特別参与】と【特別調査役】の肩書とは
  • 金を出させた巧みな話術の秘密
  • 正下文子は現在何してるのか
  • 不起訴ではなく起訴猶予になった理由
  • 死去の噂、娘や孫の調査
目次

正下文子が起こした22億円詐欺とは?

正下文子は当時、第一生命保険に勤務。25人の顧客から22億円の巨額詐欺を働いた。

2020年に告発された事件で当時大きく報じられていました。改めて事件の概要をおさらい。

  • 第一生命保険に勤務していた正下文子
  • 複数の顧客に対し架空の金融取引を持ちかけ不正に集金
  • 最初の発表では被害者は少なくとも21人の顧客被害額は19億円
  • その後の調査で被害は25人、被害額は約22億円であることが分かった
  • 2020年7月に正下文子を解雇し、山口県警周南署に詐欺容疑として告発

金額が大きすぎて、小説の中の世界みたい…。

10年にわたり詐欺を働いていたとのことなので、平成から令和にかけての事件となります。

このような詐欺事件を起こした正下文子の人生に迫ります。


生保レディ正下文子とは何者か?

明治44年生まれで、告発される2000年まで現役の生保レディだったという驚愕の履歴

報道されてい当時は「89歳の元生保レディ」と表記され仮名でしたが、本名は正下文子と後に分かりました。

詳しい生年月日は不明ですが、告発された2000年に89歳と言われていたので、1911年生まれでしょうか。

和暦だと明治44年生まれです。

正下文子の顔写真を調査

顔写真が少ないのは写真世代ではなかったから?詐欺を働いていたため警戒していたのか?

公開されている顔写真がないか調べてみましたが、一つしか見つけられませんでした。

当時勤務していた保険会社が新聞に一面広告として出した生保レディの紹介写真の一つのようです。

出典:X

明治生まれだと携帯やスマホの写真どころか、デジカメ世代・フィルムカメラ世代でもなかったはずですので、写真がたくさん残っていないのでしょう。

また、犯罪行為を働く人は写真に写りたがらないのも特徴と聞いたことがあります。

その関係で写真が少ないのかもしれません。

住んでいた自宅と経歴

山口県の女学校卒業後、託児所の経営を昭和の間やっていたため、生保レディは平成になってから就労。

正下文子は生まれ育った家も、勤務先であった第一生命の事業所も山口県周南市です。
周南市の中心から山の方に車で30分くらい行ったところにある木造平屋で生まれたそうです。

保険会社に入るまでの人生をどのように歩んできたのか調べてまとめてみました。

正下文子の経歴
本名正下 文子(まさした ふみこ)
生年月日おそらく1911年(明治44年)生まれ
出身山口県周南市
実家の兄弟構成母親
弟1人
妹4人
※父の情報は不明
※弟は一橋大学卒業後、大阪の事務機器メーカーで会長を務める
学歴徳山市内の女学校卒業
※当時の尋常小学校6年間のあと4~5年の女学校に通っていたとみられる。現在の中卒又は高卒に相当する。
保険会社勤務前の職歴母親と一緒に託児所を経営
結婚歴託児所経営時代に旧農林省・食糧事務所の職員と結婚
※現在、夫はすでに他界

1960年ごろ、託児所の経営が傾き会社勤めを決意。

女学校卒業の学歴しかなく、また身体が弱かったこともあり、雇ってもらえる仕事を探した結果、第一生命のセールスレディとして就職したようです。その後、生保レディとしての人生は50年以上続きました。

生保レディ時代の自宅は第一生命の事業所からすぐ近くにある賃貸マンションで暮らしていました。

築40年・家賃は7万円の高級ではないマンションに住んでいたようです。

新興宗教に傾倒していた?

新興宗教に傾倒していたかは分かりませんでしたが、兵庫県内に総本山がある新興宗教は「念佛宗」のみ。

2020年の報道が盛んに行われていたときは”兵庫県内の新興宗教に入れ込んでいたのでは?”と噂されました。

兵庫県内にある新興宗教を調べましたが兵庫県加東市に総本山がある「念佛宗」しか出てきませんでした。

どのような宗教か調べました。

念佛宗三寶山無量壽寺(ねんぶつしゅう さんぽうざん むりょうじゅじ、新字体: 念仏宗三宝山無量寿寺)は、日本の仏教の教団。 新宗教団体に分類される。 仏教系浄土門の単立宗教法人である。引用:wikipedia

仏教がベースで、どの宗派にも属していません。40年ほど前に開祖された新興宗教です。

ネットユーザーの書き込みによると入信のお布施が最低でも40万円前後で、総本山の建造物はどうみてもお金がかかっている煌びやかなものなんだとか…。

具体的に、正下文子がこの宗教に傾倒していたか確証の情報は出てきませんでした。

詳細が分かったら追記いたします。

ただ、昔から宗教への行き過ぎたお布施が社会問題となっており、昨今はそのお布施により家庭崩壊したという報道を目にします。

もしかしたら、巨額の詐欺を働く原因がお布施だったのか」と勘ぐってしまうのも分かります。

巨額詐欺の犯行手口を調査

どのように詐欺を働いたのか手口を見ていくと3つのキーワードが分かりました。

犯行のキーワード3つはコレ!
  • 第一生命が与えた肩書き
  • 話術
  • ③山口銀行元頭取の愛人

①第一生命の肩書が顧客を信じ込ませた

上席特別参与特別調査役の肩書きを与えられ、スーパーおばさんとして有名だった

上席特別参与」の肩書き

保険のスーパーおばさんとして有名だった正下文子は成績トップクラス。

成績優秀者のため「上席特別参与」という肩書を与えられ、保険の勧誘活動を行っていた。

第一生命の生保営業職員は全国約4万4000人いるそうだが、上席特別参与は数十人だけ。

定年なく特別調査役へ

通常65歳の定年後、80歳までは1年ずつの更新で勤務が可能との規定だが、正下文子は起訴される89歳まで勤務。

特別調査役なる地位を第一生命の生保レディの中でただ一人だけ与えられていた。

保険商品は信用ある人から契約したいと考えるのが当たり前です。このような肩書きを信じて保険を契約し詐欺にあった被害者は怒りの声をあらわにしていました。

詐欺にあった方は第一生命の体制にも言及しており、お墨付きともいえる肩書を与えながらも、適切な販売がされているのか正下文子への指導がなかったことも大きな問題のようです。

自分のすることに社内で口出しさせないよう仕向けていたらしい…!

②巧みな話術

勧誘時の決め台詞は”第一生命の「特別枠」で高金利”

被害者の方の話によると「真実と嘘」を巧みに混ぜて話していたようです。

具体的な被害例をいくつか見てみましょう。

【5000万円騙し取られた被害者の例】

被害者の一人は、母親が亡くなって、5000万円の死亡保険金の受け取り手続きと説明を受けるために、彼女のもとを訪れました。

彼女は第一生命の次長とともに「第一生命が利息をつけて死亡保険金等を預かる制度」を説明して、被害者はこれを利用することにしました。

数日後、彼女から「私のようなトップセールスだけが持てる第一生命の特別枠口座がある。

こちらを使えば、もっと高い金利でお金を預かれる」という話を持ち掛けられて、5000万円をだましとられています。引用:ヤフーニュース

「第一生命が利息をつけて死亡保険金等を預かる制度」については、第一生命に実際存在している「すえ置金」制度のため嘘はついていません。

しかし、高い金利でお金を預かれるという「特別枠口座」の部分がうその話でした。

【1億8000万円騙し取られた被害者の例】

「第一生命の上層部しか知らない特別枠がある」という「あなただけに教える」という特別意識を植えつけるような話をしたうえで「まだ運用枠が残っています」「預けてくれれば。3割の利息をつけて、半年で元利弁済します」と持ち掛けて、1億8千万円をだましとっています。引用:ヤフーニュース

上記の被害者には日ごろから恩を売ることにも余念がなかったようです。

知人の国会議員の妻と秘書をわざわざ引き連れて、仏壇のご主人に対して線香を上げにきたり、高級お中元を届けるなどをして”何かしらお返ししたい”と思わせる根回しを怠らなかったとのこと。

詐欺師たちがよく使う手だよ!

③山口銀行のドンと愛人になり年収1億円女帝へのし上がる

顧客獲得の秘密は金融界との関係にあった

正下文子が山口銀行の元頭取の男と愛人だったそうです。

巧みな話術があったとしても、まずたくさんの顧客と商談する機会を得るのが保険勧誘において大変なことです。

正下文子がトップの売り上げを誇ることができたのは、銀行元頭取の後ろ盾があったからこそ、取引先をたくさん紹介してもらえたという背景があったようです。

元頭取は正下文子と同年代で40代の頃に出会い、人を紹介したり、山口銀行の支店長に「よろしく頼むよ」と電話したりサポートをしたとのこと。

銀行の職員の立場から考えると、頭取の愛人が薦めてくる保険の勧誘を断ることなどできませんよね…。
そのこともあり、山口銀行内で行員の顧客を大量に獲得したようです。

次第に「頭取の影に正下文子あり」と言われるようになったとのこと。

元頭取は正下文子の関係性は【実録頭取交替】という小説のモデルにもなっています。

次々に売り上げを伸ばしてバブル期には年収1億円突破。生保レディの中でもトップクラスに上り詰めたとのこと。

「高額の契約を達成した保険セールスだけが加入できる国際団体『MDRT』の会員になっている第一生命のセールスは国内に約190人ですが、彼女はその中でもトップ。

バブル期の年収は1億円を超えていたはず。ちなみに、同社の他の支社に勤める彼女の娘さんも、同じくMDRTの会員です」 引用:現代ビジネス

正下文子は現在何してる?

現在の姿やどこにいるかは情報は不明です。年齢を考えると自宅や施設で介護されている?

起訴された2020年当時以降、大きく取り上げられることもなかったので、現在の状況は不明です。

起訴猶予になった理由や、死去したのでは?という噂についても調べてみます。

不起訴ではなく起訴猶予になった理由

被害者の願い空しく起訴猶予となりました

被害額が巨額すぎる事件なのに不起訴ではなくではなく、起訴猶予となったようです。

山口地検周南支部は2021年11月18日付で起訴猶予の判決を下した。
山口地検の説明によると「年齢や健康状態、その他、諸般の事情を考慮した」とのこと。

起訴猶予とは「嫌疑はあるものの起訴する必要がないと検察が判断した」ということです。

後期高齢者であり、認知症も出ていることに加えて”諸般の理由”って一体何なんでしょうか?

この判決にはネットユーザーからも怒りの声が噴出。

山口銀行元頭取が絡む事件になったことで山口県の財政界と法曹界が良からぬ関係なのでは?とまで言われる判決となりました。

死去の噂は本当?

おそらく存命。認知症を患っているとのことだが、現在の健康状態など確証は得られず。

起訴された当時すでに89歳で、認知症の兆候が見られたそうです。

その後の健康状態については明らかになっていませんが、亡くなったとの情報がないため存命のようです。

通常、生保レディとして普通に活躍していたのならば顔も広いので、亡くなった場合に新聞のお悔やみ欄に載せるとおもいます。

しかし、顧客に対して詐欺を働くという最低な行為をしていたため、今後亡くなったとしてもお知らせしない可能性もあると思われます。

正下文子の子供は娘?

正下文子の娘も生保レディとの噂だが、名前など詳細が不明

実家については記事がよく出ていましたが、正下文子自身の子供や孫についてはどうでしょうか。

娘の現在や孫がいるか調査

娘も生保レディになっており正下文子の顧客を説明なしに引き継いでいるという噂

家族について調べましたが、名前などの詳しい情報が分かりませんでした。

ただ、子供の性別はで、同じく第一生命の生保レディになっているとネットユーザーによる書き込みがありました。

正下文子が以前担当していた顧客がXに怒りをあらわにして綴っていました。

第一生命から届いた保険のレポートに担当者として娘の名前が記載されているとのこと。
しかも、娘からは一言も謝罪がないというのはあまりにも酷い対応です。

普通の会社なら担当者を変えるよね…

年齢を考えると孫も社会人になっているはずですが、生命保険にかかわる仕事をしているのかなどは分かりませんでした。

まとめ

正下文子の22億円詐欺について調べてみました。

調べてみるとこんなことが分かりました
  • 正下文子が起こした22億円詐欺は第一生命保険の顧客25人から保険金をだまし取った事件。
  • 明治生まれの生保レディは山口県周南市出身。託児所経営を経て保険のセールスレデイとなる。
  • 巨額詐欺の手口は第一生命が与えた肩書きで顧客を信用させ、嘘と真実を混ぜた話術を使っていた。
  • 顧客の紹介は山口銀行の元頭取だった愛人からバックアップしてもらっていた。
  • 現在は認知症を患っている。
  • 判決は起訴猶予。納得いかない被害者は憤慨。
  • 子供も生保レディをしていて、被害者の顧客に謝罪はなし。
  • それどころか、説明もなしに担当を引き継いでいる悪行。

あまりにも金額が大きく、また関連する人物にまつわる黒い噂が多いですね…。また何か分かったら追記したいとおもいます!

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