きさらぎ駅の都市伝説の内容は実話？何県で場所はどこなのか徹底解説！

2023年11月22日にフジテレビ系『世界の何だコレ!？ミステリー』で「きさらぎ駅」が特集されます。

ネット掲示板の実況投稿で話題になった都市伝説は実話なのでしょうか。

また、「きさらぎ駅」は実在するのでしょうか。

今回は、これらを調査します！

きさらぎ駅の都市伝説とは？

「きさらぎ駅」は、ネット掲示板2ちゃんねるの『身の回りで変なことが起こったら実況するスレ』の投稿がきっかけで広まった都市伝説です。

2004年1月8日23時14分、ネット掲示板『2チャンネル』にハンドルネーム「はすみ」という人物が、

『気のせいかも知れませんがよろしいですか』

と投稿したことがはじまり。

「はすみ」は今、電車に乗っているのだが様子がおかしい、と投稿します。

そして、ここから起こるいくつもの怪奇現象を、リアルタイムで実況していくのでした。

止まらない電車

と「はすみ」は続けます。

その投稿を見た人が『乗り間違えたのでは』と指摘すると、

もう少し様子をみる、という「はすみ」。

その投稿の雰囲気からすると、「はすみ」は低姿勢で礼儀正しい感じがします。

もしかしたら車掌さんがてんかんを起こしているのかも、という人が現れました。

見てくると言った「はすみ」は数分後、

窓が目隠しされていて車掌さんも運転手さんも見えない、窓を叩いても返事がない

と電車の様子を伝えています。

そして、今走っている電車の路線は、静岡県の私鉄であることを明かしました。

この時点で日付がかわっています。

あるはずのないトンネル

しばらくすると、トンネルを抜けたら速度が落ちた、と「はすみ」が投稿してきました。

普段トンネルなんてないのですが。

この投稿に唖然としたのか誰も反応することがなく、緊張感が走ります。

速度を落とした電車が駅に到着したようです。

今きさらぎ駅に停車中ですが、降りるべきでしょうか。聞いた事も見たことも無い駅なのですが。

という「はすみ」の書き込みに、半信半疑で様子をうかがっていたネット民がざわつきだしました。

知らない駅

終点までいってくれ

ぜひ降りてみて

とネット民は、いい加減なことを言い放題。

とうとう「はすみ」はその無人駅におりたことを報告します。

そして、ネット民からの質問で、乗った電車は新浜松23時40分発だと答えました。

電車で引き返せば帰れそうだし、電車がなかったら迎えに来てもらえそうですよね。

すると、ある人がこんな投稿をします。

そこにいる人たちがいくら検索しても「きさらぎ駅」という駅がみつからないのです。

タクシーに乗ろうと駅をでても、無人駅でタクシーなどみつからない、という「はすみ」に

「駅員に」「交番に」「まず110番」とネット民からアドバイスが飛びました。

どうやら「きさらぎ駅」には誰も降りなかったようで、今はひとりぼっちだといいます。

ある人の線路を歩いて帰りましょうという投稿で、「はすみ」は線路を戻る決意をします。

聞こえてくる音

周りにある特徴をおしえてというネット民に、

と、「はすみ」はこんなときでも謙虚な姿勢をみせています。

頑張れという人もいれば、こんな夜中にトンネルは危ないから引き返せという人も出てくる中、

「はすみ」は父から110番するようにと連絡が入ったと投稿。

この時点で夜中の1時半をまわっていました。

今、110番したがいたずらだと怒られて、謝ってしまったという「はすみ」。

すると、遠くで太鼓をならすような音と鈴のような音がする、と続けて書き込みます。

駅に戻りたいけど怖くて振り向けない、と冷静だった「はすみ」が初めて恐怖を訴えてきました。

老人の声

と、「はすみ」から新たな投稿が。

なにもない暗がりの中でみえたのでしょうか。

それとも灯りがあったのでしょうか。

どっちにしても、そんな近距離で後から声をかけられ、しかもその人が消えてしまったら怖くて動けないのも当然です。

「線路でひかれて片足なくして死んだおじいさんだ」

「きみはもうこの世の人じゃない」

などと勝手なことを言う出すネット民。

それに対し私は生きていると主張する「はすみ」は、まだ死にたくない、と勇気を振り絞ってその場にいる様子。

「伊佐貫」というトンネルまできたので、無事トンネルを抜けられたらまた書き込む、といって「はすみ」の投稿は途切れてしまいます。

　親切な人

25分ほどたったのち、トンネルから出た、その先に誰かが立っている、と書き込みが入ります。

「まってあぶない」

とにわかにザワついたネット民から声がかかりました。

「はすみ」によると、親切な人で近くの駅まで送ってくれることになった、というのです。

その駅はビジネスホテルのようなものがあるらしい、とのこと。

しかし、場所は「比奈」だというが絶対にありえない、と「はすみ」も怪しいことに気づき始めました。

親切な人じゃない、車から降りて！

と次々に書き込むネット民ですが、事態は急展開。

車はどんどん山に向かっていて、その人も無口になった、と「はすみ」が投稿してきたのです。

途切れた書き込み

一番恐れていたことがやってきました。

「はすみ」とネット民をつないでいたスマホのバッテリーが切れそうなのです。

そう書き残して「はすみ」からの投稿は途絶えてしまいました。

この7年後、2011年に「はすみ」を名乗る人からの生存報告がされたそうですが、本人かどうかはわかっていません。

この話は本当だったのかどうか、真実は謎のままだそうです。

「はすみ」に対しては疑問点が多く感じられます。

ひとつは、死が迫るような恐怖の中、しゃべるならともかくスマホに文字を打ち込むことができるのだろうか、こんな冷静ではいられないのではないか、ということ。

ふたつめは、新浜松からの発車時刻。

新浜松を出たのが23時40分だと言っていましたが、最初の投稿時刻はまだ23時14分で、時間が合わないこと。

最後に、いつも乗っている電車なのに「乗り間違えたかもしれない」と言っていること。

スマホになれていればもしかしたらできることかも知れないし、発車時刻も勘違いが考えられるので何ともいえないのですが。

本当かどうかは別として、色々言うけどネット民がいてくれたおかげで、「はすみ」はひとりぼっちじゃなかったから行動できたのでしょうね。

きさらぎ駅はどこ？

はすみが乗ったのが新浜松駅だったことから、静岡県浜松市を南北に走る遠州鉄道ではないかといわれています。

書き込みのとおり、「きさらぎ駅」は架空の駅ですが、新浜松駅から20分前後の遠鉄沿線にある、似た名前の『さぎの宮駅』が舞台なのでは、と話題に。

2022年には『さぎの宮駅』が「きさらぎ駅」に装飾されイベントが開かれたり、グッズ販売されたりしています。

ちなみに、遠州鉄道新浜松駅23時40分発の電車は実際に存在していて、最終電車となっています。

しかし、遠鉄はすべて各駅停車なので、どうやっても間違いようがないことがわかっています。

きさらぎ駅の行き方は？

はすみが乗車したルートで「きさらぎ駅」こと『さぎの宮駅』へ行くには、JR・東海道新幹線の浜松駅からの利用が便利です。

JR・東海道新幹線の浜松駅より徒歩6分ほどで、遠州鉄道新浜松駅に到着します。

新浜松駅で西鹿島行きに乗り、『さぎの宮駅』は8駅目で所要時間は14分。

使用できるのは「ナイスパス」というICカードのみで、持っていない人が乗車するには切符の購入が必要とのこと。

自動改札がないので、乗るときは駅員さんに見せて改札を抜け、出るときは駅員さんまたは車掌さんに手渡しだそうです！

ICカードがありながら、切符を駅員さんに渡すなんて急にローカルな感じがして雰囲気が盛り上がります！

実際の現地は、本当に草原や山しかない誰もいないような場所なのか、怖いもの見たさで確認してみたい人も多いのではないでしょうか。

「きさらぎ駅」が映画に

2022年、この都市伝説を題材とした映画『きさらぎ駅』が公開されました。

観た人がこの電車に乗っているかのような「恐怖の疑似体験」ができる内容となっていて、遠州鉄道や駅がロケ地として使用されているんです。

また、映画だけでなく、非日常の怪奇を描いたアニメ作品に「きさらぎ駅」が出現したり、「きさらぎ駅」を舞台としたロボットアニメも登場。

近年は珍しくない異世界や時空を超える世界観は、2004年に投稿されたこの「きさらぎ駅」がさきがけなのでは、という声が多くあがっています。

まとめ

以上、『世界の何だコレ!？ミステリー』で取り上げられる、都市伝説「きさらぎ駅」についてお伝えしました！

お出かけの際は、無事帰られることをお祈りいたします。