2024年6月12日の「世界なんだコレミステリー」で、豊田商事詐欺事件が取り上げられます。
この事件は詐欺で2000億円もだまし取った永野一男が飯田篤郎と矢野正計の2人によって襲撃され、断末魔の最期を遂げたという実話です。
この豊田商事詐欺事件とはいったいどんな事件だったのか、そして永野一夫どんな断末魔の最期を迎えたのか紹介します。
また、この詐欺の黒幕や真相についても徹底解説していこうと思います!
- 永野一男の断末魔な最期について!
- 豊田商事詐欺事件の黒幕について
- 豊田商事詐欺事件のしんそうについて
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永野一男の最期は断末魔!
永野一男は1985年6月18日に自宅マンションで押し入ってきた飯田篤郎と矢野正計に、旧日本軍の銃剣で頭部など13箇所を刺されて殺害されました。
この日、豊田商事の詐欺によって、永野一男が逮捕されることを予想したマスコミがマンションのドアの前に沢山集まりました。
そこへ、詐欺被害者である飯田篤郎と矢野正計が訪れ、マスコミと15分くらい会話をした後、窓を破って永野一男の家に押し入り刺殺したという事件です。
聞くだけでもヤバそうな事件
飯田篤郎と矢野正計がマスコミから犯行理由を聞かれると、彼らはこう答えたのです!
- ある人に頼まれてやった
- 義憤にかられてやった
- マスコミに煽られた(後に証言)
警察(兵庫県警)は事件前日に外為法違反の疑いで永野一男の自宅を捜索していました。
この操作が報道されてしまったことから当時、永野一男のマンションの場所や、彼が自宅にいることが日本中ばれてしまい、襲撃事件の引き金を引いたとも考えられていました。
永野一男は事件の40分後に出血多量のため亡くなり、その状況は断末魔という言葉そのものでした。
詐欺の黒幕や真相は?
永野一男を殺害した黒幕については飯田篤郎と矢野正計の関係者ということしか判明していません!
当時、この二人はこの襲撃を「頼まれてやった」と話している事から、黒幕がいるのは明らかです。
しかし、この人物ろ知るのは後にも先にも飯田篤郎と矢野正計の二人だけ!
彼らは現在も生きている可能性が高く、ぜひ真相がききたいところです!
豊田商事詐欺事件とは?
豊田商事事件とは、永野一男が設立した豊田商事が約2000億円を超える大規模詐欺をおこなった事件です。
- 事件日:1980年代前半
- 会社名:豊田商事
- オーナー:永野一男
- 詐欺総金額:約2000億円
- 被害者:ほとんどが高齢者
- 被害人数:約3万人
約40年近く前の現在の紙幣価値で換算すると1.5~2.5倍程度と想定されます。
つまり、現在で考えると4000億円前後となり、日本でも最大級の巨額詐欺事件といえるでしょう!
定年後の生活のために貯蓄しておいたお金を取られてしまった人が多く、悲惨さがさらに際立つ事件です。
これはどのように仕組まれたものなのでしょうか。
豊田商事の始まり
創立者の永野一男は中学を卒業後、神学はせずにいろいろな仕事を転々としていました。
育ちが悪く、昔から悪事をはたらくことがあり、スリなどでも捕まった経歴があります。
1977年頃に「豊田商事」という名前で金地金の取引を始めたのがこの事件の発端です。
1981年に「大阪豊田商事」を設立します。1982年に「豊田商事株式会社」と改名しました。
豊田商事の儲け方とは?
豊田商事は自動車メーカーの「トヨタ」の名前を悪用して顧客を信用させ、地金を購入させました。そして、金を預かる名目で偽造した契約証券を発行して現物を渡さないという詐欺手法を展開しました!
主な手口はこんなかんじです!
- 客に地金を購入させる
- 支払いさせて現物を渡さない
- 顧客には純金ファミリー契約証券を渡す
- 現物(偽物)を会社に保持
まずは顧客に営業をかけて、投資商品として地金の購入を勧めます。
しかし、お金は払ってもらうが、現物は渡さず会社が預かる仕組みをつくりました。
客には「純金ファミリー契約証券」という証券を渡すだけで、客は会社が実際に地金を買ったのかわからない状態にしている事が、この詐欺事件のポイントです。
巨額の投資をして紙ぺら1枚しか残らないなんて・・・
現物ではなく紙の証券しか残らないことから、ペーパー商法(現物まがい商法)とも言われていました。
豊田商事の支店には顧客へ見せる用の金ののべ棒が置かれていたのですが、それは偽物でした。
知名度がある企業のブランド名を悪用して客を信用させて契約を結び、お金を騙し取るのが豊田商事の金の儲け方でした。
契約を結ぶ方法
- ランダムに電話をかける
- 独居老人を狙ってアポをとり訪問
- 家を訪ねて仏壇に線香をあげる
- 息子だと思ってくれと親しみを持たせる
- 金の価値や減税について話す。
- テレビCMなどから会社を信用させる
- 老人へは話し相手や介護まで対応する
- 信用を得たら契約へ
まずは手あたり次第電話をかけ、1人身の老人をターゲットに話を持ち込みます。
仏壇に線香をあげたり、話し相手やお風呂で背中を流すなど介護みたいなことまで進んで対応して信用を得ていきます。
神や仏と言われると信用する人って一定数いるから亡くならない
特にテレビのCMなどの情報を利用して社会的知名度から信用性があるように相手へ刷り込む事で信用されてきました。
豊田商事のマニュアルには、最後は土下座して契約を結べと書いてあったそうです。
また、事件が明るみになってからでも、「あんないい人が騙すわけがない」と言っている被害者もいて、洗脳されているように感じます。
永野一男の経営理念
事業はマネーゲームだ。
その意味では相場が一番で、その次がマルチ、ペーパー商法だ。
商売に道徳は必要ない。
カネを儲けるには「右から左に動かすのが一番賢いやり方だ」!
当時は、バブルが始まる少し前で、「お金を楽に儲けて何が悪い」という雰囲気が社会に漂っていたそうです。
今のコンプライアンス重視とは全く逆ですね。
永野一男を殺害と犯人の現在
永野一男の詐欺行為は次第に明るみとなり、警察は外為法違反で永野の自宅を捜査しました。
この時、彼の自宅はテレビで場所が特定されてしまい、大勢のマスコミにもばれてしまったようです。
そして、家宅捜索の日に彼に恨みを持った人物に関わりのある飯田篤郎と矢野正計という人物が永野一男を殺害しました。
この犯人は現在出所して余生を生きているようです。
彼らにの現在についてはコチラから↓
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殺された豊田商事会長永野一男の生い立ちについては、コチラから!
まとめ
2024年6月12日に放送される「世界なんだコレミステリー」の豊田商事詐欺事件が取り上げられたので、内容をまとめす。
- 豊田商事事件とは、永野一男が設立した豊田商事が約2000億円を超える大規模詐欺をおこなった事件。
- 永野一男は金のペーパー商法で利益を得ていた。
- 警察が家宅捜索に入ったことが原因で住所が特定され、飯田篤郎と矢野正計の2人によって襲撃。
- 永野一男は断末魔のような最期を迎えて生涯を終えました。
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