※本記事はエキストラに参加した私が紹介していますのでお楽しみに。
大ヒット『余命10年』、『最後まで行く』などの藤井道人監督の新作映画「パレード」が、2月29日Netflixで世界配信が開始されます。
この世から旅立ってしまった人の、遺してきた人への想いを描く、やさしい感動にあふれた愛の物語です。
パレード(Netflix)、野田洋次郎の音楽、藤井道人監督によるオリジナル脚本についてまとめました。
- パレード(Netflix)の原作はナシ!でオリジナル
- 脚本は藤井道人監督
- 藤井道人監督と故・河村光庸プロデューサーの関係
- パレード(Netflix)音楽は野田洋次郎
- パレード(Netflix)主なキャスト
- パレード(Netflix)はどんな物語?
これらについて、みていきましょう。
パレード(Netflix)は原作ナシでオリジナル
世界配信はNetflix本社の午前0時なので、日本はプラス17時間、日本時間では2月29日17:00配信開始です
脚本は藤井道人監督
自分の個人的な感情を信じて書き上げたといいます。
東日本大震災からずっと描きたくても描けなかった、喪失、死後、残された人へについての感情です。
もともと長澤まさみさん主演で、11月から制作予定だった作品でしたが、映画制作会社スターサンズのプロデューサー河村光庸さんが6月に急死してしまいました。
ショックを受けた藤井道人監督は、河村光庸プロデューサーが亡くなって2日後に東京から姿を消して、熱海のホテルにこもって3日で書き上げたといいますが、その時ずっと隣にいたのが俳優の横浜流星さんだという泣ける素敵な話もあります。
辛いときに一人になるのはよくないからと追いかけたという、横浜流星さんと藤井道人監督は、年齢は10歳も違いますが、監督と俳優というだけなく、友人でもあるといいます。
河村光庸プロデューサーが亡くなったことで中止する話もあったということですが、当初とは違った話を書きあげました。
藤井道人監督と故・河村光庸プロデューサーの関係
藤井道人監督と映画製作会社スターサンズの代表者である河村光庸プロデューサーは、日本アカデミー賞作品賞を受賞した映画「新聞記者」で出会いました。
自分の価値観を信じて、自分のおもしろいと思ったことだけをやる姿に、一緒にものを作っていくようになったのですね。
ヤクザと家族、新聞記者(Netflix)、ヴィレッジを作りました。
ヴィレッジの撮影は終了していましたが、完成を見ることはありませんでした。
「人はいつか死ぬもの」ということは以前から話していた藤井道人監督です。
河村光庸プロデューサーの死は早かったといいますが、「河村さんの遺志を継ぐのは自分たちだ」という気持ちに切り替えることができているといいます。
「映画は自由であるべきだ」をテーマに挑戦的な作品を世に送り出してきた河村光庸プロデューサーです。
藤井道人監督が故河村光庸プロデューサーから受け継いだのは、「攻めの姿勢」だといいます。
常に新しさを求めること、映画はビジネスだということを考え、人にどう思われているか全然気にしないで、そのために足を止めることなんてなく、集団心理には流されずに自分の意志を貫くかっこいい人だと思って見ていたといいます。
個人的に感動したセリフに、2021年10月期ドラマ「和田家の男たち」の「本当に書きたいことはフィクションでしか書けない」があるのですが、故河村光庸プロデューサーが思い浮かびます。フィクションの中に思いを込めていた人だと思いました。
まだ、河村光庸プロデューサーの宿題は残っているという藤井道人監督です。
2023年に公開された「月」は各映画賞を受賞していますし、2024年5月公開予定の石原さとみさん主演の「ミッシング」、亡くなった後ではありますが、エグゼクティブプロデューサーや企画として河村光庸さんの名前がクレジットされています。
パレード(Netflix)音楽は野田洋次郎
藤井道人監督とは映画余命10年以来で、脚本を書き終えた藤井道人監督の頭の中に、野田洋次郎さん音楽が流れたことからオファーしました。
撮影中にデモテープのやりとりをしながら作り上げたといいます。
言葉では伝えきれない想いの『その先』を彩る音楽が、観た人すべてに届き、これからの未来を照らしてくれることを信じると藤井道人監督が話しています。
主題歌「なみしぐさ」と登場人物の心情に寄り添って丁寧に制作された劇伴の合計35曲が収録されたサウンドトラック盤が3月13日に発売されます。
パレード(Netflix)主なキャスト
パレード(Netflix)は、長澤まさみさん主演で、スターサンズ、藤井道人監督関係の俳優さんが大集合しています。
長澤まさみさんは、瓦礫が打ち上げられた浜で、離れ離れになった息子を探す美奈子役です。
長澤まさみさんは、スターサンズのMotherで日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞していました。
旅の途中で仲間たちに出会います。
リリーフランキーさん演じる映画プロデューサーのマイケルが、故河村光庸プロデューサーをモデルとしています。
藤井道人監督の愛にあふれている役なのでしょう。
脚本を書く時に隣にいた横浜流星さんは、忙しい中で出演を決め、元ヤクザの勝利役で刺青姿を場面写真で見せています。
2023年8月公開の「春に散る」撮影直前で、ボクサー役のために体は完成されていたのですごい筋肉です。
ボクサーは上半身裸なので、その撮影までにフェイクタトゥーが消えるよう、計算していたのでしょうね。
元小説家のアキラは、余命10年の坂口健太郎さんです。
元スナックのママ役は寺島しのぶさん、元銀行員役の田中哲司さんはドラマの新聞記者に出演していました。
元高校生の森七菜さんもポスターに姿を見せています。
特別出演・ヤクザと家族の舘ひろしさん、黒島結菜さん、 中島歩 さん、若林拓也さん、 深川麻衣さん、 でんでんさん、 北村有起哉さん、 木野花さん、 奥平大兼さん、高石あかりさんなど、数多くの出演者がいます。
実は一度だけエキストラに参加した私、藤井道人監督が話すとおり、雰囲気の良さが伝わってきました。
監督を挟んで座る横浜流星さんと坂口健太郎さんに、にこにこ話しかける寺島しのぶさんがムードメーカーだと伝わってきました。
監督が一家に一人という坂口健太郎さんは、常に笑顔で、きれいな星空の写真をスマホで撮っていました。
間近で見た長澤まさみさんの演技は迫力がありましたし、発光してるかと思うくらい、輝いて見えました。
話している内容は分からないけど、リリーフランキーさんの声は低くて響いていました。
田中哲司さんは静かな感じでした。
寒いのにセーラー服で生足の森七菜さんは、寒さを紛らわすために走っていました。
監督の声がやさしくて温かくて、耳に残ってしあわせでした。
スタッフさんがストーブを台車に載せて、エキストラが待機しているところに持ってきてくれたり、監督と坂口健太郎さんのありがとうの言葉を近くで聞けてうれしかったです。
パレード(Netflix)はどんな物語?
想いを残した者たちがとどまる世界で、このパレードは、月に一度死者たちが集い、それぞれの会いたかった人を探すパレードです。
それぞれの思いを残した人がわかるショートストーリー予告が2月25日に公開されました。
長澤まさみさん演じる美奈子は息子へ、坂口健太郎さん演じるアキラは父へ、横浜流星流星さん演じる勝利は恋人へ、森七菜さん演じるナナは友人へ、リリーフランキーさん演じるマイケルは記憶の中の彼女へ思いを残しているのです。
主題歌「なみしぐさ」の歌詞「君とならば どんな二人も 生きてみたい 抱きしめてみたい」と、「残した想いは、誰かの希望」という言、葉がせつないけれどあたたかさを伝えてくれます。
亡くしてしまった人を思い、自分にも何かできたのではないかという、後悔や罪悪感を持ったまま生きている人はたくさんいると思います。
一足先に試写会で観た方々が温かい映画と話しているので、今、ちょっとつまずいている人にも勇気を与えてくれる作品になっているのではないかと期待しています。
試写会後のティーチインでの「死後の世界も暖かく描いているのは何故ですか?」という質問に、藤井道人監督は、「信じたかった」と言い、照れながらも本心と話しています。
他者に対する悪意が嫌いで、嫉妬や妬みは健やかに生きていく上で意味のないものだと言い切る藤井道人監督、大好きな理由がわかりました。
まとめ
パレード(Netflix)の原作はなく、脚本は藤井道人のオリジナルで、音楽は野田洋次郎さんが担当しています。
概要についてまとめています。
- 脚本は藤井道人監督のオリジナルで、河村光庸プロデューサーが亡くなった後、その悲しみの中で、3日で書きあげました。
- 藤井道人監督と河村光庸プロデューサーは、映画新聞記者をきっかけに出会い、数々の映画を作ってきましたが、攻めの姿勢を受け継いでいくという決意を固めています。
- パレード(Netflix)の音楽は、藤井道人監督のオファーにより、余命10年に続いて野田洋次郎さんが担当しています。
- 主演の長澤まさみさんをはじめ、故河村光庸プロデューサーや藤井道人監督と深い関係のある出演者も数多く出ています。
- この世に思いを残した人たちの物語が、生きている私をたちに希望を与えてくれる物語なのでしょうか。
コメント