朝ドラ「ブギウギ」で田中麗奈さんが演じる「ラクチョウのおミネ」のモデルは「ラクチョウのお米姐さん」だと言われています。
ブギウギの主人公である福来スズ子さんは実在した笠置シヅ子さんをモデルにしているので、ラクチョウのお米姐さんについても気になりますよね。
この記事では、ラクチョウのおミネのモデル「ラクチョウのお米姐さん」について調査しました。
- ラクチョウのおミネのモデルは誰?
- ラクチョウのお米姐とは?
- ラクチョウのお米姐と笠置シヅ子の関係
- ラクチョウのお時とは?
- 夜嵐あけみとは?
ラクチョウのおミネのモデルはラクチョウのお米姐!
ラクチョウのおミネのモデルは、「ラクチョウのお米姐さん」である可能性が高いです。
ブギウギの「ラクチョウのおミネ」は「有楽町界隈を取り仕切っている夜の女」として登場していますが、「ラクチョウのお米姐さん」は、有楽町界隈を仕切っている“パンパン“といわれる女性のリーダーです。
“ラクチョウ“とは、有楽町を意味します。
“パンパン“とは、戦後の日本で在日米軍将兵を相手にした売春婦のことで、その後日本人を相手とした街娼のこともそのまま呼ばれていました。
語源については諸説ありますが、誘うときにパンパンと手を叩いて呼んだからなどと言われています。
パンパンの女性たちは夜の女と言われ、当時世間から蔑まれる存在だったんだって…
「有楽町界隈を仕切っている夜の女」は、まさに「ラクチョウのお米姐さん」を指しているようですよね。
ラクチョウのお米姐と笠置シヅ子の関係
「ラクチョウのおミネ」のモデルは、笠置シヅ子さんと接点のある人物であることからも、ラクチョウのお米姐さんである可能性が高いと言えます。
ここからは、お米姐さんと笠置シヅ子さんの関係について見ていきましょう。
- お米姐さんは、笠置シヅ子の熱狂的ファンだった
- お米姐さんと笠置シヅ子は交友関係にあった
- 笠置シヅ子はお米姐さんの最後に駆けつけた
お米姐は笠置シヅ子の熱狂的ファン
ラクチョウのお米姐さんは、笠置シヅ子さんの熱狂的ファンでした。
ブギは、ジャズやブルースの流れをくんでいて、逆境の中でも世を恨まずに強く明るく生きていこうという希望を与えるものでした。
何よりもブギの女王・笠置シヅ子が夜の女達の心をとらえたのは、シングルマザーの笠置シヅ子さんが乳飲み子を抱えて懸命に歌い踊る姿に、心打たれたからです。
舞台で明るく力強く歌い踊る笠置シヅ子さんに、彼女達は生きる希望を投影していたのでした。
日劇のステージには毎日のように、目を輝かせて、花束を持っている彼女達の姿をがあったといいます。
笠置シヅ子さんは、決して街娼の女性を差別することなく、民衆の底の底と言われる人たちにまで自分の芸を理解してもらいたいと言っていました。
もともと人を思いやることのできる苦労人であった笠置シヅ子さんには、成功者の傲慢さは全くありませんでした。
自分が歌で人々に元気を与えられるのは、自分もまた多くの人から声援を得ているからこそだと言い、スターである前に普通の生活者であるという、健全な社会性があったのです。
戦後は、多くの戦争未亡人が母子家庭となっていて、それは正に、笠置シヅ子さんにとって他人事とは思えない状況でした。
笠置シヅ子さんも苦労しているから自分と彼女たちを重ねたみたい!
シヅ子笠置シヅ子さんのファンクラブには著名人が多くいたそうですが、その大半はお米姐さん率いる夜の女性たちで支えられていたといいます。
笠置シヅ子さんがアメリア公演公演に出発する前の最後の公演には、ラクチョウのお米が号令をかけ、会場1階席の約半分である800席を買い占め、大きく高価な花束を贈ったと言れています。
花束には「ラクチョウ夜咲く花一同より」って書かれてたんだって!
笠置シヅ子さんは感激して、「おおきに、おおきに」と一人ひとりえ、握手して回ったといいます。
自分の歌を理解して喜んでくれることが笠置シヅ子さんの生きがいで、彼女達にとっても、笠置シヅ子さんの熱狂的なファンだといことが生きがいだったのでしょう。
お米姐と笠置シヅ子は交友関係にあった
笠置シヅ子さんは、お米姐さんたちが自分達に会いたがっているということを知ると、時間を作って実際に会いに行きました。
笠置シヅ子さんは彼女たちが自立するための更生施設の相談に乗るなど夜の女性たちと線を引くことなく、お米姐さんと笠置シヅ子さんは交友関係にありました。
笠置シヅ子さんが相談に乗って作った白鳥会館という更生施設は、彼女達が職業訓練のためのタイプライターや洋裁などを習うなど、自立と親睦の場でした。
笠置シヅ子さんの娘の誕生日パーティーには彼女たちを自宅にも招いたと言います。
「ブギウギ」でスターになってから10年後も付き合いは続いていたそうですよ。
お米姐の最後に駆けつける
お米姐さんは肺結核で亡くなります。
笠置シヅ子さんは療養中にお見舞いにも来ており、危篤だと知った際には駆けつけたそうです。
しかし、駆けつけた時には既に臨終であったお米姐さんの枕元で「なぜもっと早く知らせてくれなかったのか」と涙を流したと言います。
ただのファンという関係を超えた深い仲だったんだね!
他にモデルの可能性のある人物は?
有楽町界隈を仕切る夜の女性であること、笠置シヅ子さんとの接点があることより、ラクチョウのおミネのモデルはお米姐さんである可能性が高いと言えますが、他に候補となる人物が2人いるので紹介します。
ラクチョウのお時
モデル候補1人目は、ラクチョウのお時です。
ラクチョウのお時さんも、お米姐さんと同様に戦後の有楽町界隈で街娼をしていたリーダー的存在で、本名は西田時子さんです。
お時さんは空襲により家が焼け、両親や兄妹と離別しており、生きていくために街娼になったと言います。
メディアでは、「好きでこの仕事をやってる人が何人いるか」「カタギの仕事を見つけたって世間の人には軽蔑され結局戻ってくる」と言った趣旨の発言をしており、多くの同情が寄せられました。
メディアで大きく取り上げられた有名人だよ!
しかし、メディアに露出したことをよく思われずに立場を追われ、その後職を転々とすることになり、後生は知られていない人物です。
「有楽町界隈を仕切っている夜の女」という点はラクチョウのおミネと一致しますが、笠置シヅ子さんとの接点がないことから、おミネのモデルではないと考えられます。
夜嵐あけみ
夜嵐あけみさんは、ラクチョウのお時の姉貴的存在です。
ラクチョウのお時が街娼になったのは、夜嵐さんの妹分になったことがきっかけでした。
お時がメディアに露出した際に、夜嵐さんは「仲間内のことをシロウトに話した」としてリンチをかけます。
リンチなんて怖いね…
お時はその夜の内に有楽町から姿を消し、後日「親分と慕われていい気になっていた自分がバカだった」と言っております。
夜嵐さんはパンパンの彼女らが搾取されないようしっかり稼ぎを確保し、生活を支え合うグループを形成していた親分で、仲間意識が強かったと言われております。
夜嵐さんも「有楽町界隈を仕切っている夜の女」という点は一致しますが、笠置さんの接点がないことからおミネのモデルではなさそうですね。
夜嵐さんは“ラクチョウの“という名前がついていないことからも、違う系統の人である可能性も考えられます。
まとめ
以上、朝ドラ【ブギウギ】ラクチョウのおミネのモデルとなっている人物について調査しました。
- ラクチョウのおミネのモデルは、ラクチョウのお米姐さんである可能性が高い。
- お米姐さんは有楽町界隈でパンパンと呼ばれる街娼のリーダーで、おミネの紹介文である「有楽町界隈を取り仕切っている夜の女」という表現に一致する。
- お米姐さんは、ブギウギ主人公スズ子のモデルである笠置シヅ子さんと接点があることからも、おミネのモデルである可能性が高い。
- お米姐さんは、笠置シヅ子さんの大ファンでファンクラブを支える存在であった。
- お米姐さんは、笠置シヅ子さんの渡米前の公演では夜の女たちに号令をかけ800席を買い占め、大きく高価な花束を送った。
- 笠置シヅ子さんの娘の誕生日には、お米姐さんたちが自宅に遊びに来るほど仲が良かった。
- お米姐さんが危篤だと知った時には、笠置シヅ子さんが駆けつけ涙を流した。
- ラクチョウのおミネのモデル候補として有楽町界隈の街娼のリーダーであったラクチョウのお時もいるが、笠置シヅ子さんとの接点がないことから違うと考えられる。
- ラクチョウのお時の姉貴的存在である夜嵐あけみさんもおミネのモデル候補として考えられるが、笠置シヅ子さんとの接点がなく、“ラクチョウ“という名前でないことからも違うと考えられる。
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