「世にも奇妙な物語2023」が2023年11月11日に放送されました!
そこで、放送される「トランジスタ技術の圧縮」のネタバレや原作はあるのか?
また、題材となっている「トランジスタ技術」とはどんな本なのかについて調査してみました。
- 「トランジスタ技術の圧縮」のあらすじとネタバレ
- 「トランジスタ技術の圧縮」の原作について
- 「トランジスタ技術の圧縮」原作の著者について
- 「トランジスタ技術」という本について
- 「トランジスタ技術の圧縮」のキャストについて
- キャストのコメント
- 「トランジスタ技術の圧縮」の感想
「トランジスタ技術の圧縮」のネタバレやあらすじは?
実在するエレクトロニクス専門誌「トランジスタ技術」の圧縮に命を賭けた男たちの戦いを描く物語である。
「トランジスタ技術」はかなり分厚い本で、その保存方法に愛好家たちは悩まされてきた。
そこで人々は「トランジスタ技術」を圧縮して小さなスペースにより多くの冊数を収納しようとした。
それはいつの日か、スピードを競う競技となった。
“圧縮の神”と呼ばれた男を師匠にアイロンを用いた圧縮技術を受け継いだ男・梶原倫夫(溝端淳平)と、そこに立ちはだかる脅威の握力でページをむしり取り圧縮する絶対王者・坂田成美(阿部亮平)。
勝利を手にするのはアイロンか握力か。熱き男たちの奇妙な戦いが幕を開ける!!
序盤、むしり取り圧縮をする坂田が優勢であったが、力任せにやるが故に、本の背表紙が剥がれて無効となる。
それに対し梶原は着々とアイロンでの圧縮を進めていき、逆転をする。
そんな中、師匠の遺言によりアイロンが渡され、坂田もアイロンを手にする。
しかし、坂田はアイロンの技術が身についており、アイロンによる圧縮でどんどん梶原に追いついていき勝負は拮抗する。
結果、それぞれの最後の1冊…最初に圧縮を終えたのは坂田であった!
しかし、読者の声のページを疎かにしてしまい、坂田はペナルティをくらう。
坂田と梶原はお互いを称え、「トランジスタ技術」の圧縮は幕を閉じたと思ったところへ、外国人が現れる。
まだまだこれからさ、と告げる彼の手には「LEON」があり、「LEON」の圧縮を彷彿させるのであった…。
「トランジスタ技術の圧縮」の原作について
「トランジスタ技術の圧縮」には原作がありますので、原作について調査してみました。
「トランジスタ技術の圧縮」の原作は?
原作は、「トランジスタ技術の圧縮」という短編です。
著者の自選短編集として刊行された、全部で16編からなる『超動く家にて』に収録されております。
この16編の中で、人気No.1を獲得した人気作品です。
原作の著者はだれ?
「トランジスタ技術の圧縮」原作の著者は宮内悠介さんです。
宮内さんのプロフィールについては以下の通りです。
- 生年月日:1979年1月18日
- 出身地:東京都
- 学歴:早稲田大学第一文学部
- 受賞歴:日本SF大賞、吉川英治文学新人賞、三島由紀夫賞、星雲賞、直木・芥川両賞の候補
様々な賞を獲得している実力のある作家さんです。
今回の映像化について、宮内さんは以下のようにコメントしております。
「トランジスタ技術の圧縮」を思いついたのは、いまからだいたい十七年前くらい。デビュー前のことである。当時勤めていた会社で、『トランジスタ技術』誌のバックナンバーの圧縮を命じられたのだ。その作業中、物語の種のようなものが頭に宿った。月日が経ち、ぼくはその話を短編にした(普通はやらない)。掲載してくれる奇特な媒体があった(普通は載らない)。さらに時を経て、それが今回、自分にとってはじめての映像化となった。これこそ、世にも奇妙な物語である。あのとき、トラ技を圧縮してよかった。
『トランジスタ技術の圧縮』テレビ放送決定! | トランジスタ技術 (cqpub.co.jp)
実際の経験から、今回の短編が生まれていたのですね!
それも何だか、特別な経験のようにも思えない、何気ないことを物語にしてしまった感じがします。
そしてそれに乗ってくれた媒体があり、これこそ世にも奇妙な物語…だなんてユニークな表現で、さすが作家さんです。
きっと、宮内さんのこんな表現が人気のあるポイントなのでしょうね!
「トランジスタ技術の圧縮」原作との違いについて
今回、映像化された「トランジスタ技術の圧縮」ですが、原作とはいくつか違いがありましたので、まとめてみました。
アイロン派の師匠について
1番大きな違いは、坂田と梶原の師匠ですが、ドラマでは亡くなっておりましたが、原作では生きています。
むしろ、結末としてかなり重要な人物で登場してきます。
原作の最後は、坂田が梶原の勝利を称えた時、客席から師匠が飛び出し、勝利した梶原には目もくれずに坂田を抱きしめます。
坂田はバツの悪そうな顔をし、梶原は試合場を去っていく…という少し感動的な内容になっております。
坂田のアイロンと師匠愛について
ドラマでの坂田は、亡くなった師匠の写真を破り捨てる等、嫌な人物で、アイロンの技術も昔の感覚が残っていたものでした。
しかし原作での坂田は、むしり派になった後もアイロンの技術を怠らなかったような人物です。
ドラマでも、途中で俺が1番弟子だーと叫ぶシーンがあるので、もしかしたら愛は残っている設定だったのかもしれませんが、原作とは少し違うように感じました。
勝負の戦略について
ドラマでは、梶原が最終奥義を使用するシーンがありました。
原作では、坂田がページの感覚を持っていたり、梶原が印刷会社に工作をしてそれを阻止したりと、勝負中の内容は少し異なっている部分がありました。
スピードでそもそも梶原が勝利をする
ドラマでは一度坂田が勝利をするが、ペナルティを受けて梶原の逆転勝ちという落ちでした。
「トランジスタ技術」はどんな本?
ところで、トランジスタ技術とはどんな本なのでしょう?調査してみました。
- 創刊:1964年10月
- 発行形態:月間
- 分野:エレクトロニクス技術(電子回路技術、マイクロコンピュータ技、計測・制御技術 等)
- 特徴:毎号80ページ前後の「特集記事」
日本では1番読まれているエレクトロニクス技術の専門月刊誌です。
その特徴である80ページ前後の「特集記事」が、その分厚さの要因となっていますね!
また、その特集記事は質も量も単行本に匹敵するほどで、保存して活用できるものです。
物語を読んだときは、どうして月刊誌を保存するのか?と感じましたが、そういう雑誌ということで納得です!
世にも奇妙な物語「トランジスタ技術の圧縮」のキャスト
今回、2023年11月放送の「世にも奇妙な物語」で映像化されることとなった「トランジスタ技術の圧縮」。
そのキャストについて見ていきましょう。
「トランジスタ技術の圧縮」のキャストは?
発表されているキャストについては以下の通りです。
- 梶原倫夫/溝端淳平
- 坂田成実/阿部亮平
- 実況/福澤朗
世にも奇妙な物語に初出演する、実力派俳優の溝端淳平さんが主演を務めます!
それに対抗する坂田を務めるのは、俳優の阿部亮平さん。
そして、その試合の実況を務めるのがフリーアナウンサーの福澤朗さんです。
なんとも奇怪な協議を溝端さんと阿部さんがどんな真剣な姿で競うのかが見ものですね!
また、実況の福澤朗さんは、煽る感じのドキドキさせる実況がとても上手なので、盛り上げてくれそうで楽しみです♪
キャストのコメントは?
溝端さんは初主演について、以下のようなコメントをされています。
■脚本について
すごく熱い少年漫画のような世界観という印象でした。コアでトガっているモノに人生を懸けている人たちの物語なので、とても面白いと思いました。
溝端淳平が『世にも奇妙な物語』「トランジスタ技術の圧縮」で初主演「世界観にどっぷりはまって演じました」 (msn.com)
◆ご自身の役を実際に演じてみていかがでしたか?
雑誌の広告部分が全体の3分の2を占めていた時代に、広告にも感謝しつつ本編のみを残していく、という技法に人生を懸けている役です。とにかく熱く、コアなものにのめり込んで人生を懸ける男の話はとても面白く、この世界観にどっぷりはまって演じました。
溝端淳平が『世にも奇妙な物語』「トランジスタ技術の圧縮」で初主演「世界観にどっぷりはまって演じました」 (msn.com)
◆視聴者の方へのメッセージ
『世にも奇妙な物語』は時代に合わせたいろんなチャレンジ的な作品が多いと感じていました。この作品も、今の時代、これだけ選択肢があり、デジタル化も進む中で、雑誌の広告を省いていかにキレイに収納して保存するかという、今では誰も考えないようなことに人生を懸けている男たちの話です。懐かしいと思ってくださる方もいれば、逆に新鮮に思う方もいると思います。ツッコミどころ満載で老若男女どの方にもクスッと笑ってもらえるような作品になっていると思います。
溝端淳平が『世にも奇妙な物語』「トランジスタ技術の圧縮」で初主演「世界観にどっぷりはまって演じました」 (msn.com)
溝端さんも、面白く、ツッコミどころ満載という作品。
どんな風に映像化されるのかとても楽しみですね!
世にも奇妙な物語「トランジスタ技術の圧縮」の感想
師匠が死んでいるというところで、あれ原作と違うな⁈と思いながら見始めました。
原作では、本の圧縮という勝負を本気でする馬鹿馬鹿しさの中で、ラストは少し感動的!というのが受けていたポイントのように思います。
そのラストが違ったことは少しだけ残念な気持ちもありました。
しかし、文章では伝わりにくかった圧縮の様子が、映像化されるとこんなに分かりやすいんだ!というのは、感動的でした♪
また、福澤朗さんの実況は期待通り盛り上げてくれて楽しかったですね!
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まとめ
以上、世にも奇妙な物語2023で放送される「トランジスタ技術の圧縮」のネタバレや原作について調べてみました。
- 「トランジスタ技術の圧縮」は、実在するエレクトロニクス専門誌「トランジスタ技術」の圧縮に命を賭けた男たちの戦いを描く物語である。
- 原作は「トランジスタ技術の圧縮」という短編で、『超動く家にて』に収録されている。
- 原作の著者は日本SF大賞など多くの賞を受賞している宮内悠介さん。
- 「トランジスタ技術」は、エレクトロニクス技術の専門月刊誌である。
- 映像化のキャストは、溝端淳平さん、阿部亮平さん、福澤朗さんが発表されている。
- ドラマと原作はいくつか異なる部分があり、師匠が死んでいてラストの落ちが大きく異なった。
- 映像化されることで、”圧縮”の様子がとても分かりやすく表現されていた!
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