「ザ!世界仰天ニュース」で20年前に発生した福知山線脱線事故が放送されます。
一人の運転手が速度違反をしながら急カーブに入った事でマンションに車体が突っ込むという大事故でした。
JR史上最も大きい事故で、車体はマンションに突っ込み大破しました。
今日はこのマンションが現在どのような状態になっているのか、当時の事件内容も確認しながら説明していこうと思います。
- 福知山線脱線事故の概要!
- 福知山線脱線事故現場のマンションの現在は?
- 福知山線脱線事故現場のマンションの価値は?
- 福知山線脱線事故現場のマンションの上層部は?
今回は福知山線脱線事故の現場のマンションについてまとめます。
福知山線脱線事故の概要!
事故発生日:2005年4月25日
事故発生時間:午前9時18分
路線:福知山線快速電車(7両編成)
事故発生場所:尼崎駅前の急カーブ
塚口駅と尼崎駅の間を事故を起こした電車は制限速度(70km/h)を40km以上超える116km/hで走っていました。
そしてカーブで速度超過のために曲がりきれず、脱線してそこに建っていたマンションに激突しました。
この事故で、乗客106名と運転士(23歳)が亡くなり、562名の乗客と通行人1名が怪我を負いました。
この快速電車(7両編成)のうち1~5両目まで脱線しました。
1両目は前方部が線路脇のエフュージョン尼崎1階の駐車場の壁に衝突し、そしてマンション北西側の柱にぶつかりペシャンコになっています。
2両目は1両目後部をマンションとの間に挟んで大破しています。
亡くなった運転士の人は、脱線事故を起こす直前に、72mのオーバーランを起こしており、車掌が運転士と電話で話した後、誤魔化して8mのオーバーランと事故報告していました。
運転士は車掌がどう報告するのかが気になっていたと言われています。
実際に車掌が報告した38秒後にこの脱線事故が起きています。
この運転士は過去に懲罰的な再教育である日勤教育を3度受けさせられていました。運転士は次にまた問題を起こしたらクビになると思い込んでいたようで、そのため非常に焦っていたと見られています。
この事故の後、JR西日本は懲罰的な日勤教育や無理のあるスケジュールなどを見直し、二度と事故を起こさぬようにと記しています。
福知山線脱線事故現場のマンションの現在は?
現在のマンションの事故現場は下記のようになっています。緑が多くて安らぐ感じがします。
マンション名:エフュージョン尼崎
事故現場住所:〒661-0976 兵丁目庫県尼崎市潮江4
居住者:47世帯
現在は現場に慰霊塔や追悼の空間、事故を伝える空間ができています。
当時このマンションに住んでいた居住者は47世帯で、事故から3ヶ月半後の8月までに全世帯転居しています。
マンションの階下には『追悼の空間』と『事故を伝える空間』を新しく作り、それを一般に解放しています。
いつまでも事故を忘れずに後世に残す意味でも、こういった施設ができたことはよかったと思います。
しかし、線路の近くに住居となる建物を建てるのは安全面で不安が残る気がします。
福知山線脱線事故現場のマンションの価値は?
マンション名:エフュージョン尼崎
マンション完成日:2002年
分譲価格:1800万円から2700万円
占有面積:約70平方メートル/各戸
追記:線路脇だったため、周辺相場よりは割安価格だった
事故が起きた後、JR西日本は全て買値で買い取ることを発表しましたが、元々線路脇の立地で割安な価格のマンションだったため、その予算では次に住むところを近くに購入することができないという住民が出てしまい、しばらく係争が続きました。
2005年10月の段階で半数の世帯とJR西日本は合意しています。
2005年8月には事故のあったマンションに住んでいると崩壊などの危険があるため、全ての世帯がこのマンションから引っ越しています。
福知山線脱線事故現場のマンションの上層部は?
マンションの上部は解体されています。
内部は一部マンションの低層階がいまだに確認できます。
線路にくっついて建っていたことがよくわかります。
確かに駅に近くて便利とは思いますが、これだけ電車に近いとあまり安全ではないと感じてしまいます。
しかし、決められた速度を守って電車が運行されていれば事故は起こらなかったと認識されていることを考えると、法律で決められていることに従うことは命を守るために必要なことなのだと再認識します。
自分が違反するだけだから問題ないということにはならないことがあると思い知らされます。
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まとめ
「仰天ニュース」で【福知山線脱線事故】が放送されたので、車両が突っ込んだマンションについて特集してみました。
- 2005年4月25日に電車が線路を脱線してマンションの1階に突っ込む事故が発生した。
- JR史上最も大きな事故で、制限速度を約40キロ上回る運転でカーブに進入した為、脱線して、「エフュージョン尾崎」というマンションへ突っ込んだ。
- 運転士は事故発生前にもオーバーランで指導されていたにも関わらず、スピードを緩めず116km/hでカーブに入ったとされている。
- 死者107人、怪我人563人。
- マンションの現在は慰霊塔が建造されている。慰霊塔の地下には追悼の空間と事故を伝える資料が保管されている。
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