多くの人が思い思いに書き込むことのできるインターネット上の掲示板。
その無数のスレッドの中には人々の耳目を集め、大きな話題となり数多の書き込みを経て、ついには伝説と呼ばれるようになっていくものが現れます。
「蓋スレ」とよばれるのもそんな伝説スレッドのひとつ。
今回は「なんだコレミステリー」にも取り上げられた伝説スレッド、「蓋スレ」の経緯や展開について調べてみました。
- 謎の蓋にまつわるネット掲示板の書き込み
- 倉敷蓋事件の「謎の蓋」の捜索
- 謎の蓋は結局どこにあったのか
【蓋スレ】謎の蓋にまつわるネット掲示板の書き込み
「蓋スレ」とは、2004年から2007年にかけてにインターネット掲示板「2ちゃんねるオカルト板」に書き込まれた一連のスレッドです。
本編21スレッド、福島編4スレッド、完結編4スレッドの計31スレッドからなる長大なもので、今も伝説と呼ばれて語り継がれています。
HINAがたてたスレッド:「蓋スレ」の発端
その始まりはHINAという人物がたてた「本当に危ないところを見つけてしまった」というスレッドでした。
- HINAは岡山在住のOL
- 友人6人と飲酒したあとに車で肝試しにいった
- 倉敷のホテル「ドレミイン倉敷」への道中の茂みの柵の中に入った
- 建物のない電灯の下に扉があって、あけるとなんとも言えず臭い
- 友人たちの内、男性3人だけが扉の中に入った
- 5~6分で先頭の「K」以外の2人が「やばい、中に誰かおる‼ホンマやばい」と飛び出してきた
- 男性2人は乗ってきた車のところに残ったが、「HINA」を含む女性3人は別の場所へ逃げた
- 20分後男性二人から「K」が戻らないと電話があり、女性3人も現場に戻る
- 2時間待ったが「K」は戻らず一旦解散する。
- その後18時間、「K」と連絡がとれない
- 戻ってきた男性2人は「男に追いかけられた」といっている
- 扉は地面についていた
【特定】岡山県倉敷市にあるホテルの場所
スレッドを見ていたネット民たちによって事件の場所はたちまち特定され、近くに住むという1人(以後「黒帯」と呼ばれる)が現地へ向かい蓋を発見し「キターーーー‼」という言葉を最後に書き込みが途絶えます。
さらに別の近くに住むという人物「区らしき市民」が「ツレと兄貴」と共に現地に向かい扉を開けました
さらにもう一人(以後「566」が現場に向かいます
最初は「扉」とよばれていたけど、だんだん「蓋」と呼ばれるようになったよ
- 黒帯:現場からの書き込みののち、書き込みが途絶える
- 区らしき市民:「ツレと兄貴」と共に現場の扉を開け、複数人が下にいると確認
- 566:現場に向かうが、他の車や問題の「蓋」などは発見できなかった
「区らしき市民」が「蓋」の写真を投稿したことで、事件の実在性が強く認知されることになりました。
【倉敷蓋事件】謎の蓋捜索
「566」をはじめとした10人以上が現地に出向き、写真に撮られた「蓋」を探しますが、見つかりませんでした。
これが話題となった「倉敷蓋事件」と呼ばれるものです!
一体どんな結末なのか紹介します!
- 謎の蓋の疑惑
- HINAが再登場
- 「謎の蓋」があるホテル
謎の蓋の疑惑
見つからなかった事でいくつかの疑惑が生まれます
- 本当に蓋を発見したのか
- そもそもHINAの話は本当だろうか
写真にとられている場所が10人以上で探して見つからないなんておかしいよね。
スレッドは捜索の経緯や報告、オカルト的事象の発見、「HINA」や写真をアップした「区らしき市民」への疑惑や心配などでいっぱいになりました。
これだけでスレッドが10ほども進んだよ
ネタバレ:HINAが再登場
スレッドの数が13まで進んだところで、そもそもの発端であるスレ主「HINA」が再登場します
- 地下には階段
- かなり変なにおいがして、入った男性たちは喉がいたかった
- 「K」は気絶した。現在は入院中
- 「K」に直接話は聞けない
- 森の中に蓋があるのは本当
行方不明だったはずの「K」の話があやふやであやしい…
HINAがどうやら作り話をしていたらしいことがわかってきたことで、スレッドの興味は「写真に撮られた謎の蓋の場所」に移っていきます。
【ホテルドレミイン倉敷】566の報告による検証
最も熱心に「謎の蓋」の捜索をしていた「566」から、蓋に関する詳細な報告が入ります
- 蓋は見つからなかった
- 「ドレミイン倉敷」に向かって左に竹林、右に雑木林がある
- 付近住民への聞き込みでも、マンホールぐらいしか周囲に蓋らしきものはないと確認
やっぱり問題のホテルの近くに蓋はないんだね
「HINA」の話は作り話であり、蓋の写真は別の場所で取られたらしいことがわかって本編が終わります。
ホテルの詳しい場所や現在の状況はコチラから↓↓
【倉敷蓋事件】謎の蓋は結局どこにあったのか
一応は解決となった倉敷蓋事件でしたが、一周年をきっかけに「では写真の蓋はどこにあるのか」という新たな捜索が始まります
- 教会
- 浄水場
- 低い山
- 有刺鉄線
かなりで熱心に探しているのに、蓋のありかはなかなかわからなかったよ
グーグルマップ上でアップされた写真の条件を満たす場所を調べ、ついに福島市で該当しそうな場所を見つけ、「566」が蓋を発見しました。
オチ:「区らしき市民」のネタバラシ
蓋の位置が特定されたことで、それまでもなんどもスレッドに現れてはミスリードをかけるなどしていた「区らしき市民」が「566」の発見が正解であることを認め、「蓋スレ」はついに幕をとじました。
最初の「HINA」の書き込みから2年4か月という長い時間がたっていました。
2年4か月も探してたんだ
まとめ
- 倉敷蓋事件のホテルや蓋は実在する
- 倉敷蓋事件自体は作り話
- ホテルは倉敷にあるが、蓋は福島市にある
コメント