フジテレビ系列のドラマ「新宿野戦病院」。
毎回あらゆる事件が起こりすぎているドタバタ救急医療エンターテインメントです。
ドラマの開始から話題になっていたトー横キッズ「まゆ」を取り巻く環境について整理してみます。
- まゆの母親カヨの生い立ち
- カヨの母親失格エピソード
- まゆの実父は誰かわからない理由
- 母親カヨの彼氏シンゴは最低なDV男
- まゆと母親カヨはどう決断したか
この記事には新宿野戦病院5話までのネタバレを含みます
まゆの母親カヨの不憫な生い立ちは?
育児放棄ともいえる態度をとるカヨには不憫な生い立ちがあった可能性。
まゆが家に帰らずトー横に留まっている理由は親としての務めをしていない母カヨと、母の彼氏シンゴが家にいるからです。
まゆの家に住んでいるのは、この三人です。
まゆ(演:伊東蒼) | 宮嶋まゆ 17歳のトー横キッズ |
カヨ(演:臼田あさ美) | 宮嶋カヨ まゆの母親 |
シンゴ(演:趙珉和) | カヨの彼氏 おそらく無職 |
まゆの扱いが不憫で「カヨは何でこんな最低な母親なの?」と怒りの感情がこみ上げてきます。
カヨが母親失格なエピソード!
児童相談所とNot Aloneの南舞(演:橋本愛)、ソーシャルワーカーのはずき(演:平岩 紙)、お巡りさんの岡本巡査(演:濱田 岳)と母カヨが面談するシーンでこのようなことを発言。
- 保健師さんとかに怒られるから一応育児もした
- シンゴが娘に性的暴行をしている事実を知りながら止めなかった
- 彼氏に暴行されている娘まゆの心配ではなく、”結局若い女がいいのかって、むかついたー”と発言。母娘ではなく同性としての嫉妬心が勝っている。
- 家に帰らない娘の心配ではなく”家出してくれていた方がうまくいってた”と言う。
また、夕方仕事にでかけるシーンでは、まゆの部屋にカップ焼きそばのカラ容器や割りばしが散乱していることからも、食事を作っていなかったのでは、と推測されています。
でもこの散乱していた割りばしがまゆを救うことになるなんて、皮肉だよね・・・。
母親カヨの不憫な人生
カヨは性的暴行問題を理解していたのに、周りに相談できる人がいなかった。
彼氏と別れるよう促されたときに、“私みたいな女、別れて何ができるっていうの”と吐き捨てるように言います。
また、できてしまった望んでない子供まゆのことを「預ける親戚もいなかった」と発言。
家族間での性暴力は民事不介入ではなく、いまはDV防止法で刑事事件にできることを「そうなの?知らなかった」とも言っており、知識がないまま母親になってしまったということがよく分かりました。
このことから、カヨは自分の実家や周りの人に頼ることができず孤独を感じたまま子育てをしていたことが分かります。
SNSでもまゆが放っておかれている現状に心配する声続出。助けたくなるよね。
まゆの実父は誰?
まゆの実の父親は誰かわからない。その理由は援助交際でできた子供だから
ドラマの最初からまゆの父親の話が出てこないため、父親は何をしているのか気になっていました。
第四話にてカヨからまゆが生まれた経緯が援助交際にてできた子供だと明かされました。
「私たちの世代は援交とか…そういう時代だった。」
「父親が誰か分かったところで…ねえ」
このような発言していることから、不特定多数の相手と援助交際をしていた過去があり、相手の男性が誰なのか探し出すことはしなかったようです。
まゆはカヨの援助交際で出来た子供
カヨがまゆに対して愛情を見せなかったのは望んでない妊娠だったから
援助交際をなぜしていたのかまでは明かされることはありませんでしたが、理由があり援助交際をしてお金を稼いでいた。その中でできてしまった子供なので、周りの家族に相談ができない環境になってしまった気がします。
母親は援交、娘はパパ活って親子は結構いるみたいです。
児童相談所のスタッフがこのように発言しているシーンがありました。
新宿野戦病院はただの物語ではなく世相を反映しているエピソードが多々あることから、本当にこのような親子がいるのだろうと考えると、悲しくなるシーンでした。
まゆの義父シンゴの最低エピソード
カヨとまゆの部屋で一緒に暮らす男シンゴ。まゆが働くスナックで4年に出会い、2年前から同居しています。
まゆは2年前から家で笑顔になることはなく、苦しい同居を送ることになったのです。
シンゴにまつわる最低なエピソードが多すぎました。
- ・働いておらず、カヨの収入に依存しているアル中
-
カヨが夕方から仕事にでかけるシーンがあり、飲みすぎないように注意されたところ「うるせえな、早く行けよ!」と悪態。おそらく働きにいかず酒ばかりを飲んで暮らしているとみられます。
- ・彼女の娘に性加害を加える
-
2年前からということはまゆが15歳ごろからシンゴは性加害を加えます。
- ・カヨが性加害を止めるも暴力をふるう
-
カヨも一応は性行為をはたらくのをやめるよう注意したようですが、聞く耳を持たないシンゴ。「おまえとやろうが娘とやろうが俺の勝手。警察に相談しても無駄だ」と発言。それどころか注意するカヨに対しても暴力をふるっていたのです。
- ・まゆに足を刺されたことが許せず聖まごころ病院へ追いかけてくる
-
まゆは性加害を受けているとき、ヨウコの言った「自分の身は自分で守れ」という言葉を思い出し、部屋に散乱していた割りばしを折ってシンゴの太ももめがけて一刺しします。そのまま逃げてきたまゆを探し、聖まごころ病院まで追ってきた執念さが本当に恐怖のDV男というかんじでした。
脚を引きずって病院に来たとき、病院のみんなも巡査もいるときで本当に良かった!
カヨとシンゴはまだ結婚してない?
カヨとシンゴは籍を入れてないと見られている
カヨがシンゴのことを話すときも”夫”と呼んでいないことから、カヨと籍は入れていないようです。
同居した期間が二年間なので内縁の夫ということもなく、あくまでも彼氏の間柄。
結果的にマユはシンゴに対して刑事告訴をしたので接近禁止命令が出され、今後はシンゴが出てくることもないみたいです。
まゆと母親カヨの今後
児童相談所とNPO法人Not Aloneの南舞、そして聖まごころ病院のまさに”官民一体”となりまゆの今後を話しあうことになりました。
まゆは児童養護施設に入所
まだ17歳で成人前のまゆは児童養護施設に入所することになりました。
「大人たちが話し合った結果」とまゆが語っていましたが、施設に入ることに前向きな表情でした。
このことから、トー横に居たくていたわけじゃなかった!と分かります。
事情があり、家に帰りたくないまゆがやっと安らげる場所に入れることになり一安心です
そして病院のヨウコ(演:小池栄子)にかくまってもらっていたまゆは、ヨウコら先生たちが真剣に急患に対応している様子を見たいと自ら言って緊迫した処置の様子を見守っていました。
このときに自分を助けてくれたヨウコたちの仕事への取組みに心を動かされたのでしょう。
施設に入るときに「病院で働きたい」とを打ち明ける姿に感動!
夢を語るときはぎこちなく照れていましたが、これまで万引きやオーバードーズをしていたときとは全く違う表情で目の輝きがありました。感動!
母親の今後に期待
母親カヨは人生を立て直すことに期待
病院で働く夢を持つまでに成長したまゆ。一方で、カヨは携帯を変えなければシンゴからまた連絡が来てしまうのに、まだ携帯さえも変えていない。
なかなか彼氏との別れを決められない状態でしたが、強くなったまゆが一喝!
「3人ともみんな病気なの。一緒にいると病気もらっちゃう。だから1人で生きてくしかない」
DV男のシンゴに依存している母親に言い放ちます。
SNSでは「毒親に一喝する姿にスッキリした!」との意見も見られました。
母親に対して強く言えるようになったのも、ヨウコから「自分の身は自分で守れ」と強く言われたことが関係しているとおもうと、聖まごころ病院で過ごした時間がかけがえのない成長できるきっかけになったんだと感じ、ドラマ前半で一番涙を誘うシーンでした。
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まとめ
新宿野戦病院の5話まで見て、まゆを取り巻く状況についておさらいしました。
- 育児放棄をしている母親カヨは昔援助交際をしていた。
- そのときに授かったまゆの子育てについて誰にも相談できない環境だった。
- シンゴがまゆに性的暴行をしていることを止められなかったのは自分も暴力をふるわれるから、という負の連鎖が起きていた。
- カヨとシンゴはまだ籍を入れていない交際の関係。
- 母親は援助交際世代、娘がパパ活世代という現代の闇を映し出した。
- しかし、娘まゆはヨウコの「自分で自分の身を守れ」という言葉に動かされ、シンゴに対して反抗することができた。
- 養護施設に入所することになり、病院で働くという目標も持てるようになった。
ドラマ新宿野戦病院において、まゆ一家の問題が大きな物語の中心になっていましたが、まゆが児童養護施設に入所したことで、この親子の話は一旦終了ということになるかとおもいます。
まだまだほかの問題は山積みの新宿野戦病院にまだまだ目が離せません!
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