【三淵嘉子】新潟家庭裁判所の活躍を徹底解説!虎に翼との違いも紹介!

新潟家庭裁判所 三淵嘉子

【虎に翼】寅子は判事として新潟地家裁三条支部への転勤が決まりした。

モデルの三淵嘉子さんも、新潟に縁があり、新潟家庭裁判所に女性初の裁判所長として赴任しています。

新潟家庭裁判所での三淵嘉子さんの活躍を徹底解説します。

ドラマ【虎に翼】との違いも紹介します。

この記事で分かること
  • 三淵嘉子の新潟家庭裁判所での活躍
  • ドラマ【虎に翼】との違い
  • 1951年と1972年
  • 新潟地家裁三条支部と新潟家庭裁判所
  • 女性初の判事と女性初の裁判所長
  • ドラマの時期に転勤したのは名古屋地裁

このことについてみていきましょう。

目次

三淵嘉子の新潟家庭裁判所での活躍

新潟家庭裁判所 三淵嘉子
プレジデントオンライン

新潟家庭裁判所では、所長でありながら少年事件の審判を担当し、心のこもった「説諭」が感動的で、事件を起こした少年も保護者も、その言葉に涙を流していたと、立ち会った調査官が振り返っています。

三淵嘉子さんは、1972年6月14日、女性初の裁判所長として、新潟家庭裁判所に赴任しました。

着任当日には記者会見が開かれ、翌日の地元の新聞には、「司法界にもウーマンパワー」とう見出しと一緒に、会見の様子が掲載されました。

新潟から埼玉県の浦和家裁に移動した後、新潟への思いをエッセーで伝えています。

厳しい冬と闘いながら暮らしを営む新潟県人の逞しさや、寡黙だけど誠実な県民性について書いています。

新潟の人は、愛想が少しもなく、押しても手応えがなくて、それでも誠実そのもの、付き合っていくうちに心が温かくなる、そんな人達と仕事をして、信頼し合った人間らしい社会に生きていると感じました。

初めてトップに立って、決められたことが滞りなく実行されて、それぞれの仕事が間違いなく処理されていくのは、ありがたいことで、職場の仲間を信頼して安心していられる、精神衛生上も良いことで、新潟の生活は幸せだったと思う理由だといいます。

期間は1年4カ月だったということですが、県内の名所旧跡やお祭りに行くなど、充実したプライベートの日々も送っていました。

裁判官としての人生の中で、三淵嘉子さんは5000人を超える未成年の声を聴いて、審判を行い、たくさんの子ども達を救ったのです。

未成年の非行の背景にある問題に、社会の関心が向くことが重要だと考え、講演活動を熱心に行ってました。

三渕嘉子さんは、「家裁は人間を取り扱うところで、事件を扱うところではない」「家裁の裁判官は、社会の中に入って行く必要がある」という信念を持っていたといいます。


ドラマ【虎に翼】との違い

ドラマとの違い 寅子
朝日新聞デジタル

新潟や判事になった時の転勤についての、ドラマ【虎に翼】と三淵嘉子さんの実話との違いを紹介します。

1952年と1972年

ドラマで寅子が新潟に転勤したのは1952年ですが、三淵嘉子さんが新潟家庭裁判所所長として赴任したのは1972年です。

20年の違いがあります。

新潟地家裁三条支部と新潟家庭裁判所

ドラマでの転勤したのは新潟地家裁三条支部で、三淵嘉子さんが所長になったのは新潟家庭裁判所です。

新潟地家裁というのは、当時は地方裁判所と家庭裁判所を兼ねていたということでしょうか。

女性初の判事と女性初の裁判所長

新潟地家裁三条支部で、寅子は女性初の判事になり、新潟家庭裁判所で、三淵嘉子さんは女性初の裁判所長になりました。

判事補となったのは女性初ではありませんでしたが、判事は最初だったのです。

判事補から約10年で判事になるのですが、三淵嘉子さんの弁護士としての経験も通算されたことで、先に判事補となっていた方を追い越してしまいました。

ドラマの時期に転勤したのは名古屋地裁

名古屋地裁 三淵嘉子
前列右から3人目が三淵嘉子さん
名古屋地裁での女性職員と記念写真
中日新聞web

ドラマと同じ時期1952年に三淵嘉子さんが転勤したのは、名古屋地方裁判所でした。

ドラマの中で、最高裁判所長官が「女性の裁判官は、女性本来の特性から見て、家庭裁判所の裁判官がふさわしい」とラジオ番組で言い、寅子がそれに反論する場面がありましたが、三淵嘉子さんの実話でした。

家庭裁判所裁判官の適性があるかどうかは個人の特性によるものであり、男女で決められるものではないと反論したそのも同じです。

女性ということで男性と違う扱いはしてほしくないと思い、あえて、家庭裁判所以外への転勤を申し出たといいます。

ドラマでは桂場さんの親心でしたが。

三淵嘉子さんは女性初の判事ということで、名古屋駅の電光掲示板にニュースが流れたほど注目されていました。

三淵嘉子さんは息子の芳武さんと2人で転勤し、住込みでお手伝いさんを雇って官舎で暮らしていたといいます。

特別お金持ちでなくても、当時はお手伝いさんがいる家庭はめずらしくなかったのだそうです。

息子の芳武さんの話では、時々遊びに来ていて、一緒に動物園にも言った男性がいて、それが再婚相手の三淵乾太郎さんだったと思われます。

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まとめ

【三淵嘉子】新潟家庭裁判所での活躍を徹底解説し、ドラマ【虎に翼】との違いも紹介しました。

  • 三淵嘉子さんは、1972年、女性初の家庭裁判所長として、新潟家庭裁判所長に赴任しました。
  • 所長自ら少年事件の審判を担当して、心のこもった「説諭」を行っていました。
  • 職場の仲間も信頼して安心でき、精神衛生上も良く、地域の人達も誠実で温かく、新潟の生活は幸せだったと振り返っていました。
  • ドラマ【虎に翼】との違いは、新潟に行ったのが1951年と1072年、新潟地家裁三条支部と新潟家庭裁判所、女性初の判事と女性初の裁判所長ということです。
  • ドラマの時期に転勤したのは名古屋
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