この記事は、今後のネタバレを含みます。
【虎に翼】は、辛い戦争の場面が続きますね。
兄の直道の戦死から始まる戦後の猪爪家がどうなっていくのか、ネタバレを紹介します。
- 寅子の兄・直道が戦死
- 直道が戦死後の猪爪家はどうなったか
- 終戦で疎開先から帰る寅子と花江と子ども達
- 弟の直明が帰京
- 直明が進学をあきらめて働く
- 苦しい生活が続く
- 寅子の夫・優三の戦死が判明
- 父直言の死去
- 寅子が裁判官を目指す
これらをみていきましょう。
寅子の兄・直道が戦死
疎開先の家はみすぼらしく、薄汚れたもんぺ、すっかりやつれた寅子と花江に驚く直言でした。
直言の姿を見て、寅子と花江は悪い知らせだと察して、「どっち?(優三なのか直道なのか)」という思いが一瞬で浮かびます。
直道が‥という言葉で崩れ落ちる花江に、直言が戦死広報を渡します。
寅子のとっても兄、呆然と立ち尽くしていました。
お兄ちゃん、言ったことと反対になるから、帰ってくるって言わなくてよかったって思ってたのに。
炊事当番をやっているという手紙が届いたばかりでした。
帰宅した子供たちも祖父の姿と泣いている母で事情を悟って「お国のために戦ったんだよね」と問うものの、誰も答えることができません。
直道が戦死後の猪爪家はどうなった?
直道の戦死の知らせから1か月ほどで、戦争は終わりました。
花江の実家の両親は東京大空襲で亡くなっています。
東京は焼け野原です。
戦後の猪爪家はどうなっていったのでしょう。
終戦で疎開先から帰る
寅子と花江と子ども達は、疎開先から戻りました。
瓦礫の中を歩いていると、よねの働ていたカフェ燈台が焼け残っていました。
近くにいた人からその店の人は空襲で亡くなったと聞き、よねは亡くなったのかもということかと思っても、寅子は実感がなく、悲しくもありません。
焼野原を歩いて実家の登戸にたどり着き、両親に会いますが、父直言の体調の悪さは心配です。
母はるは、直道の子どもである孫の直人と直治とともに寝ました。
そこで初めて、直人と直治は、疎開先でいじめられていたことを告白します。
父のかわりに母を守ろうと、わがままも言わずにいた2人が、やっと本音を言えました。
弟の直明が帰京
大空襲で校舎も焼けてしまい、繰り上げて卒業になったのだといいます。
翌年の3月の卒業が早まったということですね。
直明が進学をあきらめて働く
寅子は説得して進学させたいと思ったのですが、父がすぐにうなずいていまいました。
寅子も、冷静になって考えると、現在の猪爪家で学費を捻出するのは難しいので黙るしかありません。
しかし、その後、寅子は直明が心理学の本を隠して読んでいるの見て、本当は勉強したいのだと気がつきます。
表紙がボロボロになるまで何度も読んでいたのでした。
苦しい生活が続く
配給は少なくて、栄養のあるものは食べられず、いつもお腹が空いている状態でした。
直明を大学に行かせたい気持ちもあり、寅子は、雲野法律事務所を訪れます。
寅子がやめた後は依頼が無くなって、よねもやめていたといいます。
雲野は今もお金のない人のために、米や野菜で依頼を受けていることを知り、雇って欲しいとは言えずに家に帰りました。
寅子の夫・優三の戦死が判明
優三の死を寅子が知ったら、きっと家全体がダメになると思ってとっさに隠し、その後もタイミングが見つからず、言えなくなっていたのでした。
優三の最後を知る人物が寅子のお守りを届けに来てくれて、ぼんやりしていた優三の死を突き付けられたように思いました。
優三の戦死・父直言の死について、詳しくはこちらです。↓↓
父直言の死去
倒れた時は、栄養失調と肺炎で、もう長くないと医師に告げられてから1か月ほどでした。
最後には、思ってたことや謝りたいことをぶちまけて、言いたいことを全部話してから亡くなったのです。
寅子には、優の死と父の死とが続けて襲ってきて、寅子は心を失ったようになりました。
言いたいことも言わずに流されて生きている人に怒っていた寅子は、この時初めて、そうしないと生きていけない人がいることを知ります。
自分がどれだけ恵まれて、守られていたか、だから言いたいことを言ったり、やりたいことができていたとわかりました。
寅子が裁判官を目指す
母からお金を渡されて、出かけて贅沢をして、優三の死と向き合えと言われました。
優三とおいしいものを分け合って食べた河原で泣きました。
真面目で謙虚で誠実で、見かけによらず頼りになって、いつも寅子を心配してくれた優三です。
焼き鳥を包んでいた新聞紙の日本国憲法の文字が目に入り、食い入るように読み始めました。
第14条「すべて国民は、法の下に平等であって、人種、人類、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない」に、
「トラちゃんができるのは、トラちゃんの好きに生きることです。」と言う優三の姿が見えました。
声をあげてわんわん泣くことで、やりたいことが見えてきました。
家に帰った寅子は、昔、法律に出会った頃の勢いで母と花江に話します。
もう女だからって差別されない、就けない職業はなくなるんだと。
母と花江と直明に決意表明をします。
自分が法律の世界で働くから、直明に大学に行けといいます。
やりたい仕事もないから、猪爪家の大黒柱にならないといけないという直明に、寅子は男女平等だから、全部背負わなくていいといいます。
直明は、勉強してもいいと確認して、泣いて喜んでいました。
1946年11月3日、新憲法が国民に知らされた日のことでした。
そして翌1947年、直明は晴れて帝大生となりました。
寅子もまた、新スタートで司法省人事課に行く、ドラマの1話の冒頭でした。
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まとめ
【虎に翼】兄の直道が戦死して、戦後の猪爪家はどうなったのかネタバレします。
- 戦争末期の1945年7月、寅子の兄・直道が戦死します。
- 終戦で疎開先から帰る途中でカフェ燈台の人は亡くなったと聞く寅子でしたが、実感がわきませんでした。
- 弟の直明が、岡山の学校から、卒業繰り上げで帰ってきました。
- 進学をあきらめて働くという直明に、何も言えませんでした。
- 工場でマッチを作り、母と花江は裁縫の仕事しますが、苦しい生活が続きました。
- 父直言が隠していた寅子の夫・優三の戦死が判明しました。
- 父直言は、栄養失調と肺炎で亡くなりましたが、最後に言いたいことを全部言って逝ったのでした。
- 優三の最後を知る人が、寅子のお守りを届けてくれました。
- すっかり人が変わったようになった寅子にお金を渡して、優三の死と向き合うように母が言います。
- 寅子は、焼き鳥の包み紙となったいた新聞で、新しい日本国憲法14条を読み、優三の言葉を思い出して、以前の自分を取り戻します。
- 自分が法律の仕事をするから、直明に大学に行くようにと言います。
- 寅子は、裁判官を目指し、司法省を訪れます。
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